暖房に使うエネルギー源
こんにちは。
サンクリエイトホーム ホームアドバイザー高島です。
本格的に暖房を使用しないと辛い時期になりました。
今年の冬は、厳冬なのか暖冬なのか今現在は誰にも分りませんが
各エネルギーの値上げラッシュも続いていますし、石油関係は補助金が
打ち切りとなり益々値上がりしそうです。
我々、一般消費者にとって厳しい冬になるのはほぼ確実で困りますね。
その暖房に使用するエネルギーについて少し・・・・
(小難しい話で、しかもそんなの知ってるよっ! という方もおられると思います)
暖房に用いられるエネルギーは大きく「電気」「灯油」「ガス」の三種類です。
こうしたエネルギー源を使って暖房とする場合は、基本的に得られる熱量は決まっています。
例えば、1kWhの電力から得られる熱量は860kcalです。
つまり、電気ストーブなどの家電製品の性能がどれほど高性能となってもこの壁を超える事は
出来ません。 【エネルギー保存の法則】
灯油やガスについても同様に、1立方メートルあたりに作ることができる熱量は決まっています。
都市ガスの場合1m3でおよそ9818kcal、灯油の場合は1リットルで8771kcal
の熱量が最大熱量です。
それぞれの単価が違いますので・・
(現在の単価より以前の単価ですが)
【単価のシュミレーション】 | ||||
電気:1kWhあたり25円 | ||||
灯油:18リットル(1本)あたり1800円 | ||||
都市ガス:1m3あたり150円 |
と仮定しますと、
単位 | 一単位当たりの熱量 | 一円当たりの熱量 | ||||||
電気 | kWh | 860キロカロリー | 35.8キロカロリー | |||||
灯油 | リットル | 8771キロカロリー | 87.71キロカロリー | |||||
都市ガス | m3 | 9818キロカロリー | 70.12キロカロリー |
(エネルギーを熱に変換する時のロスがゼロと仮定した場合に得られる1円あたりの熱量を比較)
1円あたりの熱量を見てもらえば分かりますが、暖房に使うエネルギー源別の効率性を見ると
「灯油>都市ガス>電気」 となります。
ごく一般的に考えれば、石油ストーブ(ファンヒーター)やガスファンヒーターなどと比べて
電気式の暖房器具はかなり効率が悪いということになるわけです。
北東北ではガス暖房器具を使っているご家庭は少ないと思いますので灯油と電気に絞れば
石油ストーブが一番効率よく省エネであるように思いますが、、、、、、、、
寒冷地エアコン は一味違います!!!!
エアコンは他の電気式暖房器具とは違い、単純に電気を熱に変換するのではなく、
空気を圧縮することで熱を作りそのエネルギーを暖房に利用しています。
このしくみを「ヒートポンプ」と言います。
これによってエアコンは、電気をそのまま熱に変換するよりも、
より高い効率で熱を作り出すことができます。
通常の電気式暖房器具の5~6倍の熱量を生み出せる機種もあるので上記で計算してみた結果
1円当たりの熱量は、なんと灯油・ガスの2倍強になります。
効率だけを考えると寒冷地エアコンが一番優れているように思います。
しかし、ストーブのじんわり暖かい感じが好みの方も大勢いらっしゃるので一概にこれだっ!! とは
言えないですよね。
上手に節約して冬を乗り切りましょう!!