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今回は、住宅の換気について、
一酸化炭素中毒がどんなに怖いのか・・・のお話です。
人間の呼吸による酸素消費量は1時間に21ℓ程度必要とされています。
通常は呼吸で1時間に480~625ℓの空気を吸って、
100ℓ~131ℓの酸素の中から17ℓ~21ℓ程度の酸素を消費しています。
呼吸だけで酸欠になる心配はまずありません。
一番問題となるのはストーブやガスコンロなどを室内で燃焼させたときです。
火が燃えるには空気中の21%の酸素が必須条件です。
酸素の供給が維持されている状態では、炭酸ガスと水蒸気を放出するだけで、
ほとんど一酸化炭素の発生はありません。
いわゆる「完全燃焼」をしている状態です。
ところが、密封された室内では、絶えず新鮮な空気を送り続けないと、
すぐに不完全燃焼が起こってしまい、一酸化炭素の放出が始まってしまいます。
空気中に少しでも一酸化炭素があると、肺胞のヘモグロビンが酸素よりも先に、
一酸化炭素と結びついてしまいます。
その結合力は酸素の250倍もの強さがあります。
室内にいかに多くの酸素があっても、人体に一酸化炭素が一定量入ってしまえば、
体内組織の中で酸素欠乏がおこってしまい、
確実に『死にいたる』ことになります。
これが『一酸化炭素中毒』といわれるものです。
一酸化炭素の怖さは、酸素が十分にあってもそれを押しのけて血液の中に入ってしまうことです。
その結果、少量でも血液中の酸素不足を起こしてしまい、
50%を超すようになると窒息状態になり、死に至るわけです。
ちなみに、「一酸化炭素が空気中にどのくらい入っていると危険なのか」を
示した数値として、国の環境基準があります。
我が国の環境基準は10ppm(0.00001%)と定めていますが、
実際に危険な状態は、100ppm(0.0001%)以上とみていいと思います。
平均的な6畳間では、気積が23㎥ですので、2.3ℓの一酸化炭素が発生すると
危険だということになります。
一酸化炭素中毒は、自分が中毒だと気付いた時にはすでに遅いんです。
助かったとしても、脳に障害が残ったりする場合が多くあります。
「家の中で火を使う場合は、換気に気をつけることがとても大切」
ということを忘れないようにしましょうね。
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