2025.3月 お役立ち情報
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趣味を楽しむ「土間」のある家

<昔ながらの土間風景>
最近では「土間」という言葉は一般の方からすると聞きなれないかもしれませんね。
建築に携わっている我々だと普通に使っているワードです。
田舎に行くと、いまでも土間がある家も多いと思います。
とくに、築50年とか100年まえの家などでは玄関も土間だったり、台所も土間だったりします。
土間っていいですよね。
歳を重ねると、尚更良さが分かってくるような気がいたしますが、最近では若い方の関心も上がっているようです。
大人の趣味を楽しめる家
最近では、「大人の趣味」のための空間を家に求めるお施主様が増えています。 例えばアウトドアやDIYといった趣味があると、新築の際にも工夫が必要になります。
キャンプや自転車、バイク、釣りなどは家の中に土や泥の汚れを持ち込んでしまうため、せっかくの新築を汚さない工夫をする必要があります。
DIYも木材の切りくずなどで部屋を汚してしまうので、どうにかならないものかと思案するお施主様が多いようです。
そこで今回は、私たちがご依頼を受けた家づくりの中から、こうした趣味にも活用できる空間をご紹介しましょう。
昔ながらの土間という空間
土や泥といった汚れを伴う趣味にうってつけの空間は、ずばり土間です。地面と同じ高さに作られていて、土足のまま上がれる空間が土間です。
映画やテレビドラマの時代劇などにはよく土間が出てきます。土間は、昔の町屋では炊事場や作業場として、呉服屋などではお客さんが商品を購入する空間として活用されていました。
現代でも農家の作業場などは土間になっていることがありますが、都会の住宅ではほぼ姿を消していると思います。
近年、多種多様な趣味に対応するために、土足のまま出入りできる土間をおしゃれにデザインして、趣味の空間として利用する例が増えているのです。
これだけある、土間の使い道例えば吹き抜けのリビングの一角に土間を設置すると、明るくて気持ちの良いサンルームになります。
天気を気にせずに洗濯物を干せる場所にもなります。
土間は植物を育てる場所としても最適です。室内ではどうしても観葉植物に限られますが、土間なら土植えの植物だって気になりません。
リビングの一部としても使えますし、お茶を飲んだり、本を読んだり、時には絵を描くなど、趣味の場所としても活用できます。
自転車やバイクが趣味の方は、ご自慢の自転車やバイクをそのままコンクリートの土間に収納することで、ずっと眺めていられるインテリアになります。
靴を脱いで入るフローリング部分から飛び石やちょっとした廊下を設置すれば、室内のサイクルウェアなどにもアプローチできます。
DIYが趣味の場合は、土間に棚を設置して工具などを収納すると作業効率が上がります。
釣りがお好きなお施主様は、土間に流し台を設置して、釣果をその場でさばくこともできてしまいます。
キャンプ用品はガレージに収納している方も多いですが、テントやハンモックなどを土間に広げたまま置いておくと、家族みんなが楽しめるお部屋キャンプを実現できます。
お子様のお友達を招待して、キャンプ生活を楽しむのはいかがでしょうか。
アイデア次第で家族が笑顔に

〈土間のリビング_車やバイクが見えるようにガラス張りに〉
このようにお施主様次第でたくさんの要望に応えることができるのが土間。
昔のものと思われていたものがアイデア次第で用途が広がり、ご家族みんなが笑顔になれる安らぎの空間になるのです。
新築される際は、ぜひ工務店にご相談してみるのはどうでしょうか。