2024年5月お役立ち情報!
お役立ち情報
春は就職や転勤、引越しなど新しい生活が始まる季節です
これを機に新築をお考えになる方もいらっしゃると思います
そこで今回は「新居と未来の生活」ということを考えていきましょう
目的とは別に
「夢」を持ちましょう
多くの方は、なんらかの現実的な「目的」があって家づくりを決意されたことと思います
「お子さまの幼稚園や小学校の区域を確定させたい」「将来の子ども部屋を確保したい」
「物が増えて収納が足りない」「部屋が不足している」「家賃を支払い続けるのがもったいない」など
「目的」はさまざまでしょう
でも、それとは別に、新しい家が完成したら実現したい「夢」があるのではないでしょうか?
現実的な「目的」は、家づくりが完了すれば達せられるものですから
将来に向けてやりたいことを考える「夢」をもとにした家づくりをおすすめしたいのです
新しい家で叶えた
さまざまな「夢」
私たちがこれまでお手伝いをさせていただいたお施主様の中から、新居で実現した「夢」の例をご紹介しましょう
あるお施主様は、土地を購入するところから家づくりを検討されていましたが、新居が完成したら
小さな家庭菜園を作ってプチトマトやきゅうりなどを育て、お子さまに食べさせて、
植物の成長や生命の尊さを学ばせたいとおっしゃっていました。今は望み通りの立派な家庭菜園が完成し
時々、そこで収穫した野菜をご近所さんにお裾分けしているそうです
またあるお施主様は、長年の賃貸アパート暮らしの中で、家づくりを決断されました
これまではお風呂が狭く、背の高いご主人様は窮屈な思いをされていたそうです
そこで新居には広々したお風呂を作り、1日の疲れを癒し、お子さまと一緒に入れる至福のバスタイムを楽しんでいます
あるお施主様は、小学生のお嬢さまたちがいて、奥様の夢は、お嬢さまたちに料理を教えたいという夢をお持ちでした
現在では、余裕のあるキッチンで、中学生になったお嬢さまと休日の料理やお菓子作りを楽しんでいるそうです
ほかにも、書斎で好きなだけ読書を楽しみたい、ゲームをしたい、絵を描きたい、アクセサリー作りをしたい等
さまざまな新築後の楽しみを実現したお施主様がいらっしゃいます
家は人生を楽しく豊かにするものです。将来の生活で何を実現させたいかをぜひ考えてみてください
今月のテーマ
キッチンの天板素材は何がいいか
昨今は一体型LDKの間取りが主流となっていることもあり、インテリアの一部としてキッチンの美観も重視されるようになりました
そのため、お施主様からは「カウンタートップ(天板)は、ステンレスがいいか、人工大理石がいいか?」という質問をよくいただきます
この質問に答えるためには、まず予算、そしてもちろんデザイン、忘れてならないのが耐久性
最後にメンテナンスの手間といった観点から考えていく必要があります
そこで今回は、さまざまなキッチンを作ってきた大工の視点で、それぞれの特徴をご紹介したいと思います
進化をとげたステンレス天板
流し台と言えば昔からなじみ深いのがステンレス製です
ステンレスは水に強く、錆びにくいという特徴がありますが、近年のステンレスは昔のものよりさらに強度が増しているので
今でもキッチンにはおすすめの素材です
ステンレス天板は汚れが染み込みにくく衛生的です。国内のキッチンメーカーでも、上位グレードの商品を中心に
天板だけでなくキャビネットもオールステンレス製のものがあります。価格も人工大理石天板に比べて安価です
実用性とコストパフォーマンスを重視したい方には、ステンレス天板が非常に有効な選択肢です
ステンレス天板は長年使用しつづけるうちに光沢を失い、くすみやくもりが出てきます
また鍋敷きを使わず鉄製の鍋を長時間置いたりすると、もらい錆びが付着してしまうこともあるので、注意が必要です
ステンレス天板を採用したキッチンは飲食店の厨房などを思わせ、実用的で無機質な印象を与える傾向があります
高級感を醸し出す
人工大理石の天板
一方、最近の国内メーカーでは人工大理石をキッチン天板に採用しているところも多くなりました
人工大理石天板はデザイン性が高く、さまざまな色やパターンのものがあり、リビングやダイニングのインテリアとも調和させることができます
また表面が滑らかでシームレスなので日頃の掃除は、中性洗剤とぬるま湯で拭くだけで汚れを落とせます
滑らかで均一であることは、細菌やカビの発生しにくさにもつながり、衛生的です
天然の大理石のように高級感のあるつややかな質感ですが、もちろん天然のものほど予算はかからないこともメリットです
ただし、熱に弱いため鍋敷きは必須。硬いものや重いものを落とすと天板が欠けたり割れたりする可能性がありますし
鍋や皿を引きずると細かな傷がつき、その傷に汚れが入り込んで黒いスジができることもあります
掃除の際にクレンザーや研磨スポンジを使うと表面が削れて光沢がなくなったり変色したりすることがあります
ステンレスと人工大理石、それぞれにメリット、デメリットがあるので、デザイン性を重視するか実用性を重視するか
意見が分かれるところでしょう。今回ご紹介した特徴を参考に、キッチンづくりに活かしていただければ幸いです