2024年2月の家づくりお役立ち情報
狭小地に家を建てる際の注意
ご近所に配慮した家づくり
住宅工事は建築基準法を守って行うだけでなく
近隣への配慮も欠かせません
先日も、住宅工事の段取りで、近隣の方々にご挨拶してきたところです。
住宅工事は、騒音や振動、ホコリなどが発生し
近隣の皆様に少なからずご迷惑をかけることになりますから
ご挨拶の際には、工事の日程や緊急時の連絡先などもお知らせしています
特に狭小地での住宅工事では、えてして近隣の皆様とトラブルが
起こることがありますので、工事は細心の注意を払って進めます
万が一、そうしたトラブルが起こってしまうと
工事の円滑な進行が妨げられるだけでなく
お施主様にも大きな負担をおかけすることになりかねません
そこで今回は、狭小地での住宅工事において
私たちが注意していることについて説明しようと思います
隣家との距離は基本5 0 C M
狭小地での住宅計画を立案する際、最も重要な点は
隣の家との距離です
法的には、建物の境界から最低でも50cm以上の距離を
確保しなければならないことになっていますが
実際は、地域によっては50cm未満の距離で住宅が建っていることがあります
その際には隣の家の所有者にご了解をいただく必要があります
注意したいのは、建築図面に表記されている寸法は
建物の壁の中心からの距離が記載されているということです
つまり図面上の寸法表記で65cm~70cm以上なければ
仕上がりで50cm以上は確保できないわけです
外壁から突出する設備にも注意
また、住宅の外壁面の仕上げは50cm以上の離隔距離が取れていても
実際に住める状態にするためには、家の周りに
設置しなければならない設備がたくさんあります
例えば窓、換気扇、エアコンの室外機、給湯器といったものです
窓は、隣家の窓の位置なども考慮して、お互いの窓が向かい合い
視線が合って窓やカーテンを開けられないという事態を避ける配慮もします
換気扇の屋外フードの位置や、給湯器の設置位置なども
隣家に配慮した場所に設置することが望ましいでしょう
エアコンの室外機のファンやガス給湯器の排気口の向きにも気を配ります
エコキュートの設置場所は家の中に設置する事をおススメしています
これはエコキュートの寿命を延ばすとともに隣家への音の配慮のためです
エコキュートは主に夜間にお湯を沸かすので、音や振動が原因で眠れないといった
苦情をいただくことがあるからです
住宅会社や工務店の担当者とは、こうした諸々の設置・位置を綿密に打ち合わせしながら
トラブルを回避する方法を相談することをおすすめします
工 務店とよく相談しよう
狭小地での住宅工事は、自分の敷地内であっても
このように近隣に配慮しなければならないことがたくさんあります
工事中や引っ越しの際に近隣とトラブルが発生してしまうと
せっかくの新しい家が住みにくいものになってしまいます
工務店と相談しながら十分に配慮して計画を進めていきましょう