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東日本大震災から、早いもので4年目を迎えました。
地震の怖さを実感させられると共に、
津波の恐ろしさをまざまざと見せつけられた震災でもありました。
家づくりにおいては、そのような巨大地震が発生しても
倒壊しないで耐えられるレベルを等級で示す基準があります。
「住宅の性能表示基準」の中の「耐震等級」がそれに当たります。
耐震等級とは地震に対する構造躯体の倒壊、崩壊等のしにくさで、
いわゆる「地震に対して建物がどこまで耐えられるか」と言うものです。
等級には1から3までがあり、基準となる地震力に対して、
それぞれ耐えうる数値が決められています。
その基準となる地震の力とは、
「極めて稀に(数百年に一度)発生する地震による力」とされています。
数百年に一度の地震とは、震度6強から震度7の関東大震災や、
阪神・淡路大震災を想定しています。
等級1から3の表示内容は次のようになっています。
等級1、極めてまれに発生する地震による力に対して倒壊、崩壊等しない程度。
等級2、等級1の地震力に対して1.25倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度。
等級3、等級1の地震力に対して1.5倍の力に対して倒壊、崩壊等しない程度。
国土交通省の解説によれば、関東大震災の時の東京や、
阪神・淡路大震災の神戸の揺れに相当する
震度6強から震度7程度の地震を想定しており、
その地震に耐えうる等級を1としています。
また、等級1は建築基準法で定められている数値にあたります。
確かに地震に対して強いに越したことはありませんが、
等級1でも十分に安全性や快適性を保持できる等級でもあります。
ただ単に強い建物にするのではなく、
それぞれの地域の状況を考慮して、コストバランスを考えたうえで、
適した等級の選別が最も重要となります。